都内無料デートスポットガイド1
デートに金を掛ければいいってもんじゃない
女性の立場から言えば、デートは「この男は私にいくら使うのか」で、男が自分にどれだけの価値を考えているかを計るリトマス試験紙だ、なんていう考え方もわからなくはない。
金は使わないより、使ったほうがいいに決まっている。食事一つとっても、高いものはたいていうまい。食材などの安全を考えたら、ファストフードよりもしかるべきレストランで食べたほうがいいに決まっている。とくにテートで、お洒落な場所で遊ぼうと思ったら、まず金だ。
みんながお金をたくさん使えば、経済が循環し、景気がよくなる。だから、どんどん金は使うべきなのだ。
ところが、実際の話は「世の中、金のない人間のほうが多い」のである。金がないから、使わない。だから景気も悪くなる。
経済政策っていうのは、株価を上げることじゃなくて、皆が均等にバンバン金が使えるようにすることだ。だから、賃上げや減税が一番経済効果に繋がるんだが、そういう基本の基本が経済のプロフェッショナルと言われている人にはわかんないようだ。
金があればね、それはデートくらい、ケチケチせずに使ったほうがいい。私もそう思う。
なければ貯金してもいい。私の知り合いで、三ヶ月金を貯めて、意中の女性を超高級フランス料理に連れて行った男がいた。三ヶ月って婚約指輪かって思うが、普通のサラリーマンの彼にはコース料理3万の高級フレンチに行くには、そのくらい節約の日々を送らなければ金は出来ない。
作戦はよかったんだけどね。別れ際に三ヶ月金を貯めた誠意をもっと伝えればよかったんだよ。目に涙の一つも溜めて、三ヶ月経たないとまた誘えない己のふがいなさを詫びて。土下座でもして「また三ヶ月後に誘いますから、待っていてください」とでも言えば、「次はもっと安いところでいいよ」と女も言ったかもしれない。
彼はそれが出来ず、結果は次のデートまでまた三ヶ月かかり、なかなか誘いの連絡が来ないから、女は別の男とくっついたそうだ。
ようするに、金を気にして先に進めなきゃ、男の女なんていつまで経っても進展しない。
もういい加減によさないか。
金を掛けなきゃデートじゃないから誘えないと思っている男たち、また、相手に負担を掛けたら悪いからと、誘いを避ける女たち。
そんな若者が増えていたら、いつまでたっても少子化問題は解決しない!
最初に戻ります。
いいですか。何もデートは金を掛けりゃいいってもんじゃない!
楽しければいいんだ。
金なんか掛けなくたって、世の中、楽しいことはいくらでもある。
金を掛けなきゃ楽しくないというのは、企業に騙されているんだ。
フレンチで堅苦しく飯を食うよりも、ファミレスや居酒屋で和気藹々やったほうが、お互いの本音が語れるってもんだ。歌舞伎やオペラを見るよりも、寄席や大衆演劇のほうが面白いかもしれない。公園を歩いたって十分楽しい。日本には四季がある。歩いて季節を感じられたら、心も和む。
そうやって考えてみたら、東京っていうのはいい街だ。
無料で遊べるところが案外たくさんある。
無料の博物館や美術館もあるし、展望台もある。歴史を感じさせる旧跡の公園だってたくさんあるんだ。
ホントにあるのか? では、これから何回かに渡り、東京無料デートスポットを紹介しようじゃないか。
間違ってもらっては困るが、私は金を掛けないデートを奨励するわけではない。
掛けないよりは掛けたほうがいいし、ケチで金を使わないのは、経済を停滞させるだけだ。
ただ、無料でも面白い場所はいくらでもあるということと、金がないことでデートに誘ったり誘われたりすることを臆してはいけない、と言いたいだけだ。
では今回のおすすめの3スポットを紹介しよう。
思わずドキッ!都会のド真ん中の超怪しい博物館
明治大学「拷問博物館」
正しい名称は明治大学博物館。
「拷問博物館」というのは、古今の拷問器具のレプリカが展示してあるから。
明治大学はそもそも明治法律学校として明治時代に設立した。法律が専門だったから、博物館には昔の法律の文書や、さらに言えば江戸時代や海外の刑罰や拷問などの歴史がよくわかる仕組みになっているのだ。
場所は明治大学のキャンパスの地下。都会の真ん中、お茶の水。JRのお茶の水液から坂をおりて右側の、でかいビルがキャンパスで、他の大学と違ってオープンスペースだから一般の人も入ることが出来る。
常設展示は、商品部門、刑事部門、考古学部門にわかれていて、経済や考古学に興味のある人にもおすすめだが、圧巻なのは刑事部門だ。江戸時代の拷問風景の絵や、これで容疑者を叩いた棒や叉などの拷問器具が展示、ムチや蝋燭なんかもある……蝋燭はないか。
そして、西洋の鉄の処女のレプリカ。これが、もう、説明文読むだけで恐怖で顔がひきつる。西洋人のほうが残虐だね。
有料の特別展なんかもある。
夏は涼しいし。
江戸の捕物帳の世界に想いをはせてもいいが、ちょっと責め具を見ながら、いろんな話をしてみるのも、楽しいかもしれない。
https://www.meiji.ac.jp/museum/
スカイツリーも見える
江戸川区のシンボル、船堀タワーだ
都会を一望しようと思ったら。昔は東京タワーに上る、なんていうのもった。六本木ヒルズだと、森美術館の入場料込みで展望台に登ることが出来て、なんと東京タワーを見下ろせる。東京タワーの価値も下がった。
でもやはり、都内の眺望といえば、634メールの東京スカイツリーだろう。でもまた、この展望台の料金が高い。しかも一番の難点は、スカイツリーに登ると、スカイツリーが見えない。これはなんか寂しいね。
スカイツリーが見えて、安く登れる展望台はないのか。一つに都庁の展望台。これがやはり無料。都庁だけでなく、新宿の高層ビルの展望台って無料なところが多いです。
新宿もおすすめだが、もう一つ、東京の東側から東京をながめるスポットとして、静かな人気の展望台が、東西線船堀駅前の船堀タワーだ。
もちろん入場料は無料。スカイツリーも見える。東側からだから、晴れていれば東京一望の先に富士山を望むことができる。
回遊展望台だから、千葉や三浦の梅や山も一望。
展望台のあとは江戸川べりのお散歩も楽しむことができる。
都会の中心で歴史に浸る
江戸城の本丸に入れるって知らない人、案外多くないですか?
入れるんだよ。しかも無料。
結構都会のオアシスです。
地下鉄大手町で降りて、大手門から入ることが出来る。
警備員がいて、カバンの中とかはチェックされるけれど(一応、皇居の敷地だから)。チェックはそれだけ。
本丸までは15分くらい。坂道を登る。途中、忍者が警備していたっていう番所が三つ残っている。
本丸には天守台、昔、天守閣があった石垣がある。天守閣は明暦の大火(1657年)に焼けた。テレビの「暴れん坊将軍」でバックにお城が映るが、徳川吉宗の時代にはもう天守閣はなかった。ちなみに「暴れん坊将軍」のお城は国宝の姫路城。
天守閣再建の噂もあるけれど、石垣だけで往時を想像するっていうのも楽しいと思うけれどね。
広いお庭。昔は御殿が建っていて、大奥の跡や、「忠臣蔵」でおなじみの松乃廊下の跡なんかもある。
歴史に浸りながら、1、2時間くらい、ゆっくりお散歩を楽しむことができる。
http://www.kunaicho.go.jp/event/higashigyoen/higashigyoen.html
お金なんか掛けなくても、楽しいところはいろいろあるよ。
気楽に彼氏、彼女を誘って出掛けてみてはいかがでしょうか。